できないことなどない

さっき、友達のブログの中に先週の金曜日にTVで放送された「高次脳機能障害」の方の話をドラマ仕立てにした番組を見ての感想が書いてあった。その彼女の感想とかなり共感したのだけれど、私もよく考えれば自分の障害は脳性麻痺なのでいわゆる脳の中の運動野ってところが機能していないという病気だ。でもなぜ真っ直ぐでなくてもなぜ歩けているかと言えば、リハビリによって脳の他の正常に動いている部分がそれを補って代用しているから。
そのTVのモデルになった人は一度倒れてご飯も上手く食べられなかったところリハビリによって仕事にも復帰した。しかしまた倒れ症状は悪化したのにも関わらず、家族の協力があって最後はまた職場復帰していた。同じ病気の人でもほとんど外に出られない人もたくさんいる中で、この人はものすごくまわりに恵まれていたのと、自分の努力もすごかったんだろうなあと思う。

私もよく考えてみたらまわりの大人は絶対出来ないと思い込んでいたことを、小さいときから誰もいないときにこっそりやってみてできるようになったことばかりかもしれない。いつもそういうときは必ず「できないとは思うけど、もしかしたらできるかも。ここで止まっていても誰も助けてくれないし余計にひとりでまわりから取り残される」という意識が必ず働いていたなあと思い出します。あとは自分で「もう私はいいねん。できひんねん」とあきらめたときに限ってそこに必ず「そんな風に障害のせいにするからアカンねん!」と叱ってくれる人が現れたこと。
今もふりかえってみると、本当に私は回りに助けられて生きてきたなあと実感します。先週のTVでもそのできないと思っていたことでも努力でいくらでもなんとかなる脳の力っていうのもすごいなあと思うし、一番はその本人の絶対なんとかしてやるみたいなあきらめない気持ちも大切だなあとつくづく思いました。

私のことをみんな頑張り屋と言って下さる方は多いですが、私の根底にあるのは「負けず嫌い!」のみです。とにかく昔からおいてけぼりにされることも多く、寂しかったのでそれが嫌でした。とにかくなんとかみんなに負けないものを何か持ちたいという気持ちだけでここまできましたから。だから自分では特別頑張ったなんて思ってなくて、自分が満足するまでやったというだけなんですけどね。

とにかくこんなやつですが、これからもたくさんみなさんにご迷惑もかけると思います。よろしくお願いしますね(*^_^*)